平成15年度 春期 ソフトウェア開発技術者 午後1
問1 問2 問3 問4 問5 問6 解答例(若林研二氏) 
注:等倍フォントでご覧ください。 
 

問2
 プロジェクト運営に関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。

 A君は,システム開発プロジェクトのリーダを担当することになった。各メンバと
はこれまで一緒に仕事をしたことがないので,メンバの生産性を細かく把握しながら,
プロジェクトを進めることにした。
 今回取り入れた方式は,各メンバに日々実施した作業項目ごとの時間を記録させ,1
週間単位で週の合計時間を計算させるものである。作業成果については,作業項目ご
とに1週間単位で完了した成果物の量を計算させる。1週間単位での計算が終了した
後,先週までの実績と今週の実績から今週までの実績を求めさせる。さらに,平均生
産性などを,作業項目ごとに各メンバに計算させる。
 表1は,プロジェクトメンバB君の今週までの実績である。


設問1
 B君の今週までの実績を基に,来週実施予定の作業項目について週間予想作業
時間を見積もる。週間予想作業時間見積りの基本ルールは,次のとおりとする。
 ・各作業項目については,今週までの総平均生産性から予想作業時間を見積もる。
 ・1週間の合計予想作業時間のうち,“その他”に5%以上を割り当てる。
 ・1週間の合計予想作業時間は,40時間以内とする。
 来週実施予定の作業項目ごとの作業量は,表2のとおりである。“その他”の作
業を含めた作業項目ごとの来週の予想作業時間を求めよ。
 
 
表2 B君の来週の作業予定
作業項目
来週実施予定の作業量
予想作業時間
詳細設計書レビュー
20枚
 
コーディング
440行
 
単体テスト仕様書作成
60枚
 
単体テスト
200行
 
その他
 

設問2
 次にA君は,担当者ごとの進捗を,担当する作業項目全体について分析するこ
とを考えた。ある作業が予定より進んでいても,別の作業が遅れていることがあ
るので,両方を併せての進捗を知る必要がある。さらに,生産性評価の指標は作
業項目ごとに異なっているので,全体を測る指標が別に必要になる。そこでA君
は,アーンドバリュー(獲得価値)分析を取り入れることにした。
B君の今週までの予定と実績は,表3に示すとおりであった。
 B君の作業進行状況にアーンドバリュー分析を適用した場合に関する次の記述
中の【  a  】【  c  】に入れる適切な字句を,解答群の中から選び記号
で答えよ。また,【  d  】【  f  】に入れる適切な字句を答えよ。

 アーンドバリュー分析では,次の三つの指標V1〜V3を導入する。
V1:【  a  】
V2:【  b  】
V3:【  c  】
これらの指標を基に,進捗と生産性の評価を次のように行う。
・V=V1−V2 の値が 0 より小さい場合には,進捗は遅れている。
・W=V1−V3 の値が【  d  】場合には,生産性は予定より低い。

表3を基に,B君の場合について計算すると,V=【  e  】となり,進捗が遅
れていると判断できる。一方,W=【  f  】となり,担当業務全体での生産
性は予定よりも高いことが分かる。

a〜c に関する解答群

 ア 評価時点までに終了した総成果物に対する実績作業時間
 イ 評価時点までに終了した総成果物に対する予定作業時間
 ウ 評価時点までに終了を予定していた総成果物に対する予定作業時間
 
 
表3 B君の今週までの予定と実績
項番
集計内容
詳細設計
詳細設計書
レビュー
コーディング
単体テスト
仕様書作成
単体
テスト
合計
@
今週までに終了を予
定していた総成果物
220枚
220枚
1,800行
60枚
100行
A
今週までに終了した
総成果物
220枚
200枚
1,500行
60枚
100行
B
Aに対する実績作業
時間
100
20
75
10
2
207
C
Aに対する予定作業
時間
80
18
100
12
2
212
D
@に対する予定作業
時間
80
20
120
12
2
234

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